2010年8月アーカイブ

※丹沢あたりによくいるらしい、ヒで始まる吸血生物の話が含まれますので、苦手な方はご注意ください。画像はありません。

というわけで、車で登山道入り口から苗場スキー場の横を抜け、国道を月夜野方面に向かう。
途中に有名な「猿ヶ京温泉」がありますが、宿で聞いた「川古温泉」に向かう。

苗場方面から猿ヶ京温泉を抜けたところで国道を左に折れ、赤谷川沿いに一件宿の浜屋旅館がある。
(詳しいルートはリンク先参照)
途中ですっかり山道となり、「なんかスゲートコだな」などと言いながら到着。
旅館手前にけっこう大きな駐車スペースがあり、10台以上車が駐まっている。

受付のある新館は、思ったよりも新しい設備で、ここで入浴料払って入浴。
カウンターで「ゆあみ着」売ってるな、と思ったらなんと、露天風呂は混浴とのこと。
いまどきめずらしい。つか、営業している温泉で混浴は初めて見たかも。

混んでるかと思ったら、脱衣所には着替えが一人分のみ。
どうもここは、湯治客が多いようだ。

浴室の入り口で、
「露天風呂はアブ、ブヨなどが出ます。まれにヘビ、カエルも入浴しています」
などと書いてあり、ちょっとビビる。

まずは内湯で身体洗おうと椅子に座ると、足の指にチクッとした痛み。

なんと

ヒル。

が右足の人差し指に.........。

初ヒル体験(笑)。

なんて言ってる場合じゃなく、軽くパニックで慌てて引きはがす。
知識としては、「自然に取れるのを待つか、火であぶる」なんて書いてあるのを見て知ってたわけですが、その場では全く役に立たず。
つか、風呂場ってやっぱり油断してるので、予想外のことが起きると本当にパニクります。裸だし。

でまあ、弱ってたのか? あっさりはがれて洗い場に落ちるヒル。
とはいえ、足下にヒル置いたまま身体洗うわけにも行かず、排水溝にシャワーで流そうとしてみたが、くっついて離れない。
で、シャンプー原液でかけて、ひるんだところにシャワーでなんとか流れていった。

やっと一息ついて落ち着いたところで、さてどうしたものか。
ヒルにかまれた、なんて話をしたら、同行のHさんも安心して風呂に入れない(笑)。
風呂場じゃさすがに注意するったって限度があるし......。
見渡したところ、もういなさそうだったので、おそらく露天風呂の入り口のところにいたのだろうと判断し、とりあえず身体と頭洗って、内湯につかる。
ちなみに内湯は貸し切り状態で、露天にひとり先客がいるようだった。

内湯につかっていると、窓の外に奥さんの姿が(笑)。
露天に来たようだ。

というわけで、足下に気をつけつつ、露天風呂に出る。
川沿いで気持ちいい。
とはいえ、やや気はそぞろ(笑)。
ヘビやカエルはいなかったが、アブは飛び交っていて、たかってきたりする。

先客が「パシっ」という音を立てたかと思うと、「退治した」と得意げにご報告(笑)。

で、まあ、言わないのも何だよなあ、とおもい
「内湯でヒルにかまれた」
という話をすると、奥さんの人が
「え? ヒル? そういえば女湯の方で......」
といって、山に入ってヒルにたかられて帰ってきたご夫婦がいたという話をしてくれた。

おー、そうか。きっとその人が連れてきたヒルに違いない!
宿入る前に点検してきたと言うことだったが、まだ残ってたんだろうきっと。

というわけで一安心。
戻ってきて調べてみると、やはり赤谷川周辺の山岳でヒルが出る地域があるようだった。

なにが安心したって、再度たかられる可能性が激減、それよりもっと、「川○温泉にはヒルがいる」※検索よけのため伏せ字(笑) なんて書いちゃったら、それで足が遠のく人が出ること間違いなし。こんな場末のほとんど閲覧者いないブログでも、そんなこと書きたくても書けないけど、外から持ち込まれたんなら問題ないでしょ。

というわけで川古温泉、すごく良い温泉でした。なんかこの流れだと取り繕っているようにも見えますけど、本当に良いところ。
猿ヶ京温泉には一度自転車イベントの帰りに行ったことがあって、あそこはあそこで景色がよくて良い気持ちだったんですが、川古温泉はそこからほんの15分くらいで、全く別の世界が広がっています。

ただ、宿泊でないと食事は取れないので、別のところで改めて食事する必要があります。
と、いうわけで、いまや希少のドライブイン、「太助ドライブイン」に向かう。
ところが......食堂終わってた......(笑)。
前回の富士山の時に引き続き、おもったように食事が取れないパターン。これで

「雨には降られないが食事にありつけない登山隊」

ということになった(笑)。

まあ、もう月夜野まですぐなので、高速に入って赤城高原PAで食事にしよう、ということにして、太助まんじゅう買って、向かいの農産物直売所で野菜買って高速に向かう。

まあ、ここでは普通のPAなので、足柄のようなことはなく、普通に食事して帰路に(笑)。
軽く渋滞に巻き込まれつつも、平常時の1時間遅れ程度で無事帰京。

というわけで、二泊三日の苗場山行、いつにも増して楽しい山行でした。
赤湯温泉経由したので必要以上にロングコースとなりましたが、日帰りも可能な神楽尾根(祓川コース)や、秋山郷からの小赤沢コースより、よけいに楽しめたようにも思います。
なにより、山頂に広がる大湿原、というのは、非日常的で非常に得難い体験でした。

苗場、といえばスキー場が有名すぎて、苗場山に足を向ける人が意外に少ないようにも思いますが、とても素晴らしい山でした。
また行きたい。

朝になってみると、しとしとと雨が降っていた。
ちょっと暗い気持ちになりつつ、雨支度して食事。

食事終わって、タバコ吸いに外出てたら、雨止んだ(笑)。

急遽晴れ仕様に変更し、ただ、笹藪もあるので下はカッパのままとして、出発。

P8141782.jpg
交流センターから徒歩約1分の地点にある見晴台。
西側なので、草津白根方面と思われます。

雲が晴れて前日より湿原の見晴らしが良い。
P8141785.jpg

ここで豆知識(笑)。
苗場の名前の由来となったとも言われる、湿原の池塘(湿原の池沼)に生えるミヤマホタルイ

P8141789.jpg
P8141788.jpg
確かに。

さて、この日は赤湯を経由して登山道入り口までおりる。
朝7時過ぎに出発。

P8141791.jpg
帰り道(笑)。
手前に見えている稜線ぞいを降りる、つか、降りるためにも登ったり......。

思ったよりも登り返しはきつくなく、順調に下山。
とはいえ下りは下りで、足にダメージが大きく、疲れる。
それでも一度通った道、ということもあり、順調に下山。
最後のサゴイ沢からの登り返しはさすがにきつかったが、これ越えれば赤湯温泉、と思うと元気が出る。
というわけで、11時過ぎに赤湯温泉着。
「おかえりー」
と、ビール出されるが、降りてすぐ車で帰宅なので泣く泣く我慢。偉いぞオレ(笑)。
昨日戻った若者が、海パン姿で現れる。今日は川遊びですか。若いって...以下略。

30分ほど休憩して、ここでカッパの下も脱ぎ、登山口へと向かう。
赤湯を出ると、まずはけっこう厳しい登り(笑)。
鷹巣峠、を過ぎると、やっと下り。この下りもけっこう厳しいんですが、とにかく気を抜かず、慎重に下る。
棒沢の堰堤まで来ると一段落。
沢で顔洗って、駐車場に向かう。ここからは林道歩き。帰り道は結構長い(笑)。

なんだかんだで2時前に駐車場着。
温泉帰りとはいえ鷹巣峠越えでもう一汗かくので、下山後はまた温泉、なんですが、いつも行っている「宿場の湯」は、2時で食堂が閉まるので、赤湯で聞いた「川古温泉」に向かうことに。

もうちょっとだけ続く。


今年は山頂を目指す、ということで朝6時に起きて朝食。
山頂までは約6時間の予定。
単独の若者は山頂往復して赤湯にもう一泊とのこと。往復約10時間......若いって凄い(笑)。

というわけで、7時45分頃出発。天候は曇り。夜はけっこうまだ降ってたけど、悪運強いな、我々。

赤倉山分岐まで一気に登り、その後サゴイ沢の渡河地点まで下り。うーん、もったいない。
サゴイ沢の鉄橋を渡ると、その後はダラダラと軽い上り下りを繰り返して桂沢まで。この区間何故かやたらと湿気が多くて空気が重い。

去年はここまで来て赤湯に戻った。ここからが未踏エリア。
小さな沢沿いに登っていく。
稜線というか、平らなところに出るとブナの原生林。しばらく歩くと「フクベ平」の標識とベンチがあった。

P8141794.jpg
実は帰り道で撮った写真(笑)。

ここでちょっと休んで、この先が本格的な登りに入る区間。まだまだ先は長い。
このルート登り返しが多くて気疲れする。
登りはもちろん苦しいんですが、頂上に向かう途中で下りの区間があると、なんかくやしい。
それから、ひたすら樹林帯のコースで、眺望が驚くほど無い(笑)。
とはいえだいぶ標高もかせいできたので、所々に眺望ポイントが出てくる。

P8131738.jpg
平標山方面。

「長いなー」
とか言いながらひたすら歩く(笑)。

P8131740.jpg
深穴の大岩。
ここを過ぎると「シラビソ廊下」と呼ばれる、やや背の低い樹林と花の多い地帯。
赤湯温泉の若主人に「最後まで草刈り終わってないから」と言われてたんですが、この手前あたりで草刈り機発見(笑)。

しばらく歩くと最後の登りにかかる。
こっからは急登。
序盤が笹藪で難儀する。
P8131753.jpg

最後は鎖場。
P8131757.jpg

まあ、それほど難儀せずにクリア。
頂上が見えてくると元気になるのはなんでだ(笑)?

さて、苗場の頂上は台地上の湿原となっている。
標高2000mの湿原。

P8131777.jpg

尾瀬のように木道が敷設してあり、その上を移動する。
途中でこれから赤湯に下山する人とすれ違う。
もしや、と思って声かけてみると、毎年の赤湯メンバーの知り合い(笑)。
秋山郷から登ってきて、赤湯までおりるという健脚。
その話だけ聞いていた宿の夫婦は男性だと思い込んでましたが、女性です。
8?9時間の行程でしょう。すごい。

赤湯側からの登り口から、苗場山の最高地点まで木道の上を約30分。
途中で、同宿の若者が赤倉山方面に向かうのが見える。赤倉山を経由して赤湯に戻るルートもあって、来た道戻るのに比べて約1時間増し。
昼食済ませて赤湯に出発したところでしょう。ほぼ同時に出発して約1時間先行。若いって...以下略。

最高点付近は、秋山郷からのルート、神楽尾根からのルート、そして赤湯からのルートの合流点になっていることもあり、さすがにちょっと人が増えてきた。
といっても数十人といったところですが。

一昨年で廃業した山小屋「遊仙閣」の建物の奧に最高点の標識。
P8131778.jpg

苗場山の西側、長野県栄村の施設「苗場山自然体験交流センター」がこの日の宿。
2時頃着。
まだ新しくて綺麗な施設。施設の外にプレハブがあって乾燥室となっているのがありがたい。
着替えて乾燥室に服干しに行って、遅めの昼食となった。
うちの夫婦は赤湯温泉で作ってもらったおにぎり。デカイ(笑)。
海苔の下にごま塩がまぶしてあって、おいしい。
売店でビール買って、この日も終了(笑)。夕食まで寝る。

夕食はカレーだった。
山小屋でついにカレー体験。いままで不思議とカレー出す山小屋に当たらなかった。
おかずにポテトサラダがあってこれがカレーとマッチしてうまい。

おそらくこの日の泊まり客は50名弱。
なぜか、食堂は食事終わったらみんな寝床の方に引き上げてきて、居残る人がほぼ皆無。
それは良いんですが、寝床の方でペチャクチャおしゃべりするのはどうなのよ、と思いつつとっとと就寝。

さすがに夜中に目が覚めて(笑)、外に出たらかなり深い霧というか雲の中。
朝には晴れると良いなあ、と思いつつ、再び布団に戻る。







登った。

台風四号が近づく中、行ってみてダメそうだったら撤退、という行き当たりばったり山行。
そろそろ反省した方が良いかも。

ここのところ毎年行ってる苗場、赤湯温泉山口館。
紆余曲折あって結局今年は、こないだの富士山メンバー3名で出発。

お盆の渋滞にそこはかとなく巻き込まれつつ、道中すでに雨が落ちてきた。
三国峠越えて、登山口に着いたらなぜかスーッと雨が上がり、いまのうちに登ってしまえと一気に登る。
いつも昼食取ってる棒沢の堰堤がちょうど12時頃。雨心配なのでそのまま食事も取らず登山。
1時半頃に赤湯温泉到着。まずは温泉。

途中ですれ違った下山中の家族連れ、前夜に子供たちが露天風呂で大騒ぎしたとかで湯花が散らかり、いったんお湯全部抜いて掃除したばっかりとのこと。
お湯が満タンの半分くらいだったが、まあいいや、とさっそく入浴。浅い(笑)。
着替えてる途中でポツポツと雨が落ちてきて、まあいいやと入浴し、上がって部屋戻って食事の支度してたらザーッと雨が落ちてきた。

akayu_ame.jpg

続いて登ってきた家族ずれのお父さん、我々が食事とってたら大雨の中パンツいっちょで風呂から戻ってくる(笑)。入ってる最中はどうせ裸だし問題ないんですけどね。

というわけで、最初から到着後なにする予定があったわけでもないんですが、雨で強制終了。
夕食までとっとと布団かぶって寝る。なんつーか、最近いつもこのパターン(笑)。

6時頃から夕食。
ビールとワインをいただきつつ、宿の若主人夫妻と、もう一人の泊まり客である単独の若者含めとりとめなく歓談。ちなみにパンツいっちょの家族は自炊とのことで夕食・酒盛りには不参加(笑)。
いちおう、9時消灯と言うことで、もいちど風呂入って就寝。
うーん、毎度赤湯はのんびりするなぁ。

というわけで、去年の赤湯登山はこちら。そういえば、今年はさらに登山道整備されてて歩きやすかったです。




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