苗場山 おまけ 川古温泉

※丹沢あたりによくいるらしい、ヒで始まる吸血生物の話が含まれますので、苦手な方はご注意ください。画像はありません。

というわけで、車で登山道入り口から苗場スキー場の横を抜け、国道を月夜野方面に向かう。
途中に有名な「猿ヶ京温泉」がありますが、宿で聞いた「川古温泉」に向かう。

苗場方面から猿ヶ京温泉を抜けたところで国道を左に折れ、赤谷川沿いに一件宿の浜屋旅館がある。
(詳しいルートはリンク先参照)
途中ですっかり山道となり、「なんかスゲートコだな」などと言いながら到着。
旅館手前にけっこう大きな駐車スペースがあり、10台以上車が駐まっている。

受付のある新館は、思ったよりも新しい設備で、ここで入浴料払って入浴。
カウンターで「ゆあみ着」売ってるな、と思ったらなんと、露天風呂は混浴とのこと。
いまどきめずらしい。つか、営業している温泉で混浴は初めて見たかも。

混んでるかと思ったら、脱衣所には着替えが一人分のみ。
どうもここは、湯治客が多いようだ。

浴室の入り口で、
「露天風呂はアブ、ブヨなどが出ます。まれにヘビ、カエルも入浴しています」
などと書いてあり、ちょっとビビる。

まずは内湯で身体洗おうと椅子に座ると、足の指にチクッとした痛み。

なんと

ヒル。

が右足の人差し指に.........。

初ヒル体験(笑)。

なんて言ってる場合じゃなく、軽くパニックで慌てて引きはがす。
知識としては、「自然に取れるのを待つか、火であぶる」なんて書いてあるのを見て知ってたわけですが、その場では全く役に立たず。
つか、風呂場ってやっぱり油断してるので、予想外のことが起きると本当にパニクります。裸だし。

でまあ、弱ってたのか? あっさりはがれて洗い場に落ちるヒル。
とはいえ、足下にヒル置いたまま身体洗うわけにも行かず、排水溝にシャワーで流そうとしてみたが、くっついて離れない。
で、シャンプー原液でかけて、ひるんだところにシャワーでなんとか流れていった。

やっと一息ついて落ち着いたところで、さてどうしたものか。
ヒルにかまれた、なんて話をしたら、同行のHさんも安心して風呂に入れない(笑)。
風呂場じゃさすがに注意するったって限度があるし......。
見渡したところ、もういなさそうだったので、おそらく露天風呂の入り口のところにいたのだろうと判断し、とりあえず身体と頭洗って、内湯につかる。
ちなみに内湯は貸し切り状態で、露天にひとり先客がいるようだった。

内湯につかっていると、窓の外に奥さんの姿が(笑)。
露天に来たようだ。

というわけで、足下に気をつけつつ、露天風呂に出る。
川沿いで気持ちいい。
とはいえ、やや気はそぞろ(笑)。
ヘビやカエルはいなかったが、アブは飛び交っていて、たかってきたりする。

先客が「パシっ」という音を立てたかと思うと、「退治した」と得意げにご報告(笑)。

で、まあ、言わないのも何だよなあ、とおもい
「内湯でヒルにかまれた」
という話をすると、奥さんの人が
「え? ヒル? そういえば女湯の方で......」
といって、山に入ってヒルにたかられて帰ってきたご夫婦がいたという話をしてくれた。

おー、そうか。きっとその人が連れてきたヒルに違いない!
宿入る前に点検してきたと言うことだったが、まだ残ってたんだろうきっと。

というわけで一安心。
戻ってきて調べてみると、やはり赤谷川周辺の山岳でヒルが出る地域があるようだった。

なにが安心したって、再度たかられる可能性が激減、それよりもっと、「川○温泉にはヒルがいる」※検索よけのため伏せ字(笑) なんて書いちゃったら、それで足が遠のく人が出ること間違いなし。こんな場末のほとんど閲覧者いないブログでも、そんなこと書きたくても書けないけど、外から持ち込まれたんなら問題ないでしょ。

というわけで川古温泉、すごく良い温泉でした。なんかこの流れだと取り繕っているようにも見えますけど、本当に良いところ。
猿ヶ京温泉には一度自転車イベントの帰りに行ったことがあって、あそこはあそこで景色がよくて良い気持ちだったんですが、川古温泉はそこからほんの15分くらいで、全く別の世界が広がっています。

ただ、宿泊でないと食事は取れないので、別のところで改めて食事する必要があります。
と、いうわけで、いまや希少のドライブイン、「太助ドライブイン」に向かう。
ところが......食堂終わってた......(笑)。
前回の富士山の時に引き続き、おもったように食事が取れないパターン。これで

「雨には降られないが食事にありつけない登山隊」

ということになった(笑)。

まあ、もう月夜野まですぐなので、高速に入って赤城高原PAで食事にしよう、ということにして、太助まんじゅう買って、向かいの農産物直売所で野菜買って高速に向かう。

まあ、ここでは普通のPAなので、足柄のようなことはなく、普通に食事して帰路に(笑)。
軽く渋滞に巻き込まれつつも、平常時の1時間遅れ程度で無事帰京。

というわけで、二泊三日の苗場山行、いつにも増して楽しい山行でした。
赤湯温泉経由したので必要以上にロングコースとなりましたが、日帰りも可能な神楽尾根(祓川コース)や、秋山郷からの小赤沢コースより、よけいに楽しめたようにも思います。
なにより、山頂に広がる大湿原、というのは、非日常的で非常に得難い体験でした。

苗場、といえばスキー場が有名すぎて、苗場山に足を向ける人が意外に少ないようにも思いますが、とても素晴らしい山でした。
また行きたい。

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このページは、にしだやが2010年8月14日 03:06に書いたブログ記事です。

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