槍ヶ岳 二日目

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朝5時起床、5時半に朝食。
朝食後、いよいよ槍の穂先に向かう。
懸念していた天気は最高。
ただし、昨日うっすらと見えていた雪が、今日はいっそうくっきりと山肌に残っている。
もう一つの懸念点、身体がまだ起きてない(笑)。

槍の山頂は登りと下りが基本的に分かれていて一方通行。
登り側は日陰で、凍結した岩場が気を引き締める...つか、怖いよ(笑)。
足下のあやうい岩場を超えると、鉄ばしごでちょっと安心...かと思ったら今度は手袋がハシゴに張り付いてこれはこれで怖い。

岩とハシゴと鎖にしがみつき、なんとか山頂にたどり着く。
山頂はそれなりに広く、風もなくて一安心...とはいえ、四方を絶壁に囲まれて、なんとなく据わりの悪い気分で落ち着かない。

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山頂ついて初めてカメラ取り出す。フレーミングがイマイチ決まってない(笑)。
見ず知らずの女性が写っているのは、
「何でも良いからとにかく一枚撮っておこう」
という、余裕の無さの現れです(笑)。

ほどなくして奥さんの人も登ってきた。
心配はしていたし、それなりに気遣ってもいたが、いかんせんこっちも余裕無し。

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播隆上人が開いたという祠に一礼して、記念写真。

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下りは少し余裕できた。鎖待ちの間に一枚。

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下りは登りほど厳しくはなく、まあなんとか無事山荘まで下山。所要時間約1時間。
雨も風もなく山頂からの風景は絶景。富士山はたぶん見えませんでしたが。
ちょっと凍ってたのが難点(笑)。
なんにせよ「落ちたら死ぬ」という状況は、何物にも代え難い経験でした。
別に危ないとこに好んで行きたいとは、これまでもこれからも思ったりしませんが、それ乗り越えて得られる体験はちょっとヤバイかも。


というわけで、山頂アタック無事終えて、下山開始。
いったん山荘に戻り身支度。
7時30分頃に山荘を出て、岐阜県側、新穂高温泉を目指すルート。

片道ほぼすべて下りで6時間。
これはこれでかなり厳しい道のりでした。
下りは息上がったりはしませんが、筋肉に蓄積するダメージは登り以上。
途中テント泊用具一式担いでる女性とすれ違ったりして、まだまだ上には上がいると実感。

この日は途中から雨降り出して、で5分ほど降るとやみ、また10分後には降り出すと言う感じで、雨具出すかどうか微妙な線。
結局雨具は出さずに新穂高温泉に到着。
到着前後にかなりしっかり雨降り出しましたが、平地になってからは傘出して、雨具は着ずに済みました。

新穂高温泉のバス停で、他のメンバーとはお別れ。
我々は新穂高温泉(中尾地区)に宿泊、他のメンバーは平湯温泉に泊まって、翌日は乗鞍行くとのこと。
こっちは時間あったので、先に他のメンバーを見送り、次のバスを待つあいだちょっとゆっくりして、というかコーヒー飲んだり売店のぞいたりでダラダラしていたらあっという間に1時間、次のバスが来たので宿泊地に向かう。

宿近くに来たら雨が上がり、二重の虹が空に架かった。

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中尾地区というのは奥飛騨温泉郷の中で...なんというか...さびれかけたペンション村?
とはいえ焼岳、笠岳の景観がなかなかすばらしく、人も少なくて良い感じの場所でした。
泊まった宿には関西方面からの団体さんが入っていて賑やか。

一日ぶりにお風呂入って(笑)、ちょっとのんびり。
夕食は飛騨牛にイワナ塩焼きにヤマメ刺身と、非常に豪華。
連休ということで豪華な食事付きの宿泊プランしか残ってなかったんですが、どうもこの日の宿泊客はみんな同じもの食べてたような...(笑)。
でもまあ、大変美味しくいただきました。

食事後は、宿の主人に翌朝の予定伝えて、バスの時間にあわせて食事早めてもらう交渉したら、食事時間はそのままで、ロープウエイの乗り場まで送ってもらえることになり安心。
最寄りのバス停に来るバスは、食事の開始時間と同じ時間に一本来てその後は午後まで来ないという...(笑)。

まあ、疲れ果ててたので、いちおう翌日の行程確認して就寝。
今日もよく歩いた。

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このページは、にしだやが2009年10月10日 22:20に書いたブログ記事です。

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