金庸(amazon)の小説にはまる。
武侠小説というのは、日本で言うなら剣客もの。チャンバラの代わりに拳法や剣法や気功のようなものを駆使して戦ったりする、中国の娯楽小説。
もともとはチャンネルNEKOの武侠ドラマを先シーズンから何となく見始めて、今シーズンの「鹿鼎記」で本格的にハマった。
先シーズンは「雪山飛虎」という、わりと正統派(?)のドラマで、武道の腕磨いて弱きを助け強きをくじくというかなんというか。
で、最後の方になって次作の予告が始まったら
「武侠ドラマ史上最高のイケメン登場!」
とかいうキャッチコピーが付いてて
「なんだそりゃ?」
だったんですが、まあ始まってみたら思ったよりひどくて(笑)、ちゃらちゃらした色男が口先でのし上がっていく話。
ちなみに小説の方のキャッチコピーは
「武侠小説史上、最低のヒーロー」(笑)。
で、これがだんだん面白くなってきてしまって(笑)、小説まで読み始めてしまった次第。
主人公ロクなやつじゃないんですが、特に悪巧みとかするわけじゃなく、いや、ちょっとはするんですが(笑)、善人悪人とわず誰にでも上手に取り入って、どんどん出世していく。恩を受ければちゃんと返すし決して裏切らない、といった律儀な面もあったりして、まあ魅力的なわけです。
文庫の最新刊である六巻の副題は
「クレムリンの女帝」
女帝とはこの人。しっかり取り入るだけでなく、そそのかして彼女が政治の実権握るきっかけ作ってます(笑)。
文庫は現在六巻までですが、ハードカバーと巻数同じなので全八巻。?が出るのが待ち遠しい(笑)。
で、続巻待ってる間に、と思って
秘曲 笑傲江湖というのを読み始めました。これまた抜群に面白い。
作者の金庸(wikipedia)の作品は
徳間書店は90年代中期に市場調査を行い、その結果金庸が世界で最も売り上げのある作家の一人であることを知った。これにより、日本ではまったく無名だった金庸の全ての版権を買い取り、日本語訳の出版を決定。(wikipediaより引用)
ということで、現在でもそれほど有名というわけではないですが、面白いです。
日本でイマイチブレークしきれない理由としては
「女性が魅力的に描かれていない」
事に尽きるような気がしてます。
ヒロインに当たる女性、たいがい無邪気で馬鹿で、主人公の邪魔になるようなことばっかりします(笑)。
まあそれがストーリー展開にはメリハリつけるんですが、萌えません(笑)。
と、全部読んだわけでもないのに偉そうな感想になってきましたが、このままの勢いだと早晩全作品制覇しそうな勢いなので、そうなったらまた書きます。
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