行ってきました。
2/10(木) 朝7時集合、車で登山口の「渋ノ湯」に向かう。中央道は順調で、10時前に到着。高速はおろか、降りてからの一般道も一切雪道無し。新調のスタッドレス、どうしてくれる...(笑)。
雪山、ということで皆さんにご心配おかけいたしました、まずは御礼とお詫び。
2/10(木) 朝7時集合、車で登山口の「渋ノ湯」に向かう。中央道は順調で、10時前に到着。高速はおろか、降りてからの一般道も一切雪道無し。新調のスタッドレス、どうしてくれる...(笑)。
駐車場の管理もしている渋御殿湯のフロントに挨拶して、準備して10時半頃出発。
まずは、アイゼンを装着、私は8本歯、奥さんの人は10本歯、リーダーのHさんは6本歯。ピッケルは使わず、3人ともスノーバスケット付きのダブルストックで登山開始。
登山道に入ると、いきなりけっこう厳しい登り。リーダーは野ウサギのようにどんどん登っていく。雪山大好きらしい。もう還暦過ぎてるのに......。奥さんへばり気味。
登山道は踏み跡もあり、全く不安なし。ただし、ここのところかなり暖かかったせいもあり、ときおり「ギャボ」っと、踏み抜いて膝まで雪につかること数度。
初日の目的地「黒百合ヒュッテ」、手前の坂で、リーダーちょっとへばってくる。明らかに前半飛ばしすぎ(笑)。
とはいえ、予定通り2時間半でヒュッテに到着。このあたりでかなり風が出てきた。止まっていると冷えてくるが、山荘前の温度計は零下3℃。ものすごく暖かい、らしい。
とりあえず山荘に入って昼食。しばらくゆっくりして外に出ると、風がかなり強まって、多少雪が降ってきた。視界が悪く眺望もないので、本日はここまで。まだ13時だけど......。
というわけでリーダーとビール空けてダラダラ。ビール旨い。そうこうするうちに、他の登山者がパラパラと上がってくる。本日の宿泊者は10人ほど、とのこと。
ほとんどネタ無かった奥さんがまず就寝、そのあとリーダーも布団に入る。ヒマなので。私はなぜか寝ずの番(なんの?)ということで、静岡から来た二人組とストーブの前で談笑。
そうこうするうちに晩ご飯。まだ17時だけど、まあ山小屋はそんなもん。
ご飯終わって、消灯の20時まで粘って就寝。外はなんと「雨」になった。
ヒュッテの外にテントが3張りほど出ていたが、そのうち一人が降参してヒュッテに入ってきた。雨はキツイよね。
時々目が覚めるも、やっぱり寒いのでそのままやり過ごし、朝6時に起床、朝食。
外出てみたら、零下10度まで下がっていた。降った雨が凍って、その上にちょっと新雪がかぶっている。上はふわふわ、下はガリガリ。
風はおさまっていて、雪も止んでいたので「天狗岳」の山頂を目指し出発。だいたい8時頃。
この先はそれなりに厳しいので、ストックはヒュッテに置いて、ピッケル装備。
ピッケルについて語り出すと、こないだ買ったばっかりなのに長くなるのでとりあえずは割愛。とにかく雪山では頼りになる相棒であることを実感した。
一緒に泊まっていた人たちはすでに出発していたので、彼らの踏み跡を頼りに山頂を目指す。途中かなり急な斜面があり、6本歯アイゼンのリーダーがかなり苦労している。踏み跡見失って道に迷いそうになったときはGPSで確認して事なきを得る。
......という程度の多少のピンチを切り抜け、山頂直下の岩場をクリアしたところで、山頂を見上げると......ガスで見えない(笑)。
「このへんでいっか?」
という誰が言い出したかわからないがなんとなく目的を見失ったパーティーはその地点で
「ここが山頂っていうことにしよう」
という意見に全員が賛同し、帰路につくことに。
ちなみに天狗岳は黒百合ヒュッテからほど近い「中山峠」から、稜線沿いにある「東天狗」と、そこから2?30分の「西天狗」の両山頂から形成されているが、先に行った人たちは視界も悪いので「東天狗」だけでみんな降りてきていた。
我々はその「東天狗」のさらに手前で終了。終了地点を「みなし天狗」と名付け、とりあえず登頂終了。
帰りはリーダーの「シリセード」講習など交えつつ、雪と戯れながら下山。ヒュッテ戻ってまだ11時くらい。
この日は風に吹かれてきっちり冷えたので、甘酒を注文していただく。旨い。
1時間ほどダラダラして、下山を開始。渋ノ湯へ戻る。二時間半かけて上ってきた道を、おおむね半分の時間で下りきる。
今回は、ここで一泊。なんて楽な登山なんだ......ほとんど物見遊山。
温泉つかって、携行食をつまみにビール飲んで、ダラダラして、晩ご飯食べて、またお風呂入って、9時頃就寝。早寝早起きしていても一切健康的な感じがしないのは......飲んでばっかりいるからだな(笑)。
翌朝、食事後にまず車いってエンジンかける。今回の一番の懸念(笑)。車の上に3?4センチは雪が積もっていたが、エンジンはさくっと一発でかかった。偉い偉い。
払える雪はざっと払って、あとはヒーターかけて溶けるのを待つ。身支度してチェックアウトして30分ほど、フロントガラスの雪はなんとか除去できたので、出発。
帰りはすっかり道路が雪をかぶっていた。やっとスタッドレス本領発揮。
とはいえ、スパイクタイヤのようにガリガリとドリフトして走るわけでもなく、おとなしくそろそろと下山。茅野市街に入るとすっかり雪も消え、高速は当然完全ドライ。どちらかというとドライ路面をまったく意識せずに飛ばして帰れるのがスタッドレスの本領か、などと思いつつ、順調に東京に向かう。
......甲府過ぎてトンネル超えたらいきなり雪降ってきた。逆「雪国」だよこれ。
神奈川はいる頃にはさらに風景白くなり、なんだこりゃ?
都内はいったらさすがに風景は黒くなったけど、なんだか粉雪舞っている。
Hさん自宅まで送って、家ついたのがちょうど12時過ぎ。ほとんど渋滞もなく順調に帰宅。
天候悪かったのが残念ですが、眺望がなかっただけで、本当に荒れたらそれこそ命の危険もあるわけで、まあ恵まれていたとも言えるでしょう。
写真があんまり無いのは、眺望無かったのと、あとは冷えてデジカメ作動しませんでした(笑)。
それでも、初の本格雪山、スゲー楽しかったです。
ちょっとしたことが命に関わるのは夏山でも一緒ですが、さらに危険な雪山、気軽に「また行きたい」とは言えませんが、やっぱり「また行きたい」と思います。